省力化設備:検品・仕分システム

検品・仕分システムの導入

検品・仕分システムは、製品の品質チェック(検品)と、品質に基づいた製品仕分とを一体化し自動で行うシステムです。 

システムの構成

検品システムには、専用カメラで外観を検査するもの、製品の重量を測定するもの、バーコードやタグを読み取って製品の識別情報を確認するものなど様々な種類があります。画像認識技術やセンサー技術、AI技術を組み合わせた装置やソフトウェアを利用して製品や物品を自動的に検査し、品質基準に基づいて適切なカテゴリーに仕分けることができます。 

価格

小さな倉庫や限定的なエリアで使用する小型のもので100万円台から、大規模な工場や物流センターに適した大型のものになると億単位のものまであり、導入現場の状況やカスタマイズ次第でも変動します。 

導入メリット

  • 検品、仕分け作業の効率化

従来目視で行っていた検品、仕分け工程の自動化・無人化を実現することができ、検品・仕分け間のデータの受渡しも自動で行われるため作業効率が大幅に上がります。 

  • ヒューマンエラー削減

システムに記録されているデータと読み取ったデータを照会して自動的に検品を行うため、番号の読み間違いや誤出荷などのヒューマンエラーを防ぐことができます。 

  • 作業品質の均一化

システムによって作業が標準化されるため、個人の技能や経験による作業速度のばらつきを無くすことができます。 

気を付けること

  • 業務フローの見直し

従来の作業の中には、システムに置き換えられないものも存在します。導入した検品・仕分けシステムを最大限に活用するためには、手作業とシステムとが一番効率よく連携できるよう、必要に応じて作業場所のレイアウトや組織体制の見直しを行う必要があります。 

  • 従業員への教育

検品・仕分け作業の自動化により作業員の業務内容は変化します。システムの取扱いだけでなく、システムトラブル時の対応などについても教育を行い、万が一システム障害が発生した場合に全ての作業が停止してしまうリスクに備えておく必要があります。 

活用例

  • 食品工場での品質管理に活用

ある食品工場では、製品の品質チェックが手作業で行われていましたが、検品ミスによる不良品の混入が課題となっていました。そこで、画像認識技術を用いた検品・仕分けシステムを導入しました。このシステムは、ベルトコンベア上を流れる製品の外観を高速カメラで撮影し、リアルタイムで品質基準に合致しているかを判定します。不良品は自動的に仕分けされるため、従業員が個別に確認する必要がなくなり、検品ミスが大幅に減少しました。さらに、検品データが自動的に記録されるため、品質管理のトレーサビリティが向上しました。この導入により、工場の生産効率が約15%向上し、年間コスト削減にもつながりました。 

  • 電子部品製造業での高精度検査に活用

電子部品製造業者は、小型部品の検品において高精度が要求されるため、手作業での検品は非常に時間がかかり、エラーも発生しやすいという問題を抱えていました。そこで、AI搭載の検品・仕分けシステムを導入しました。このシステムは、製品の微細な欠陥を高精度に検出し、基準に合わない部品を自動で排除します。また、部品ごとに異なる処理が必要な場合にも対応できる柔軟な仕分け機能を持っており、次の工程へのスムーズな移行が可能です。結果として、検品作業のスピードが倍増し、不良品率も50%削減されました。また、作業者の負担が軽減され、他の重要な業務にリソースを振り分けることができるようになりました。 

  • 物流センターでの効率的な在庫管理に活用

大規模なロジスティクスセンターでは、日々多種多様な商品が入荷し、各店舗への出荷準備を迅速に行う必要があります。しかし、手作業による検品と仕分けでは、膨大な時間と労力がかかり、出荷ミスも多発していました。そこで、バーコードスキャナと自動仕分けシステムを統合したソリューションを導入しました。入荷時に商品がスキャンされ、システムが自動的に仕分け指示を出します。これにより、各商品の検品と店舗別の仕分けが迅速かつ正確に行われるようになり、作業時間が40%短縮されました。また、システムがリアルタイムで在庫状況を把握するため、在庫管理の精度も向上し、無駄な在庫を減らすことができました。 

省力化補助金を活用できる製品

  • バラ物自動仕分けシステム PAS(ASS・ケース型ASS)
メーカー:ホクショー株式会社

https://www.hokusho.co.jp/standard_pas.html

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