省力化設備:オートラベラー

オートラベラーの導入

製品、製品パッケージ、またはパッケージ資材にラベルを貼り付ける装置です。剥離板でラベルを剥離紙から剥がし、対象に自動で貼り付けます。 

分類

オートラベラーには様々な種類があり、対象物の形状や位置、求める精度等によって適したものを選ぶことが大切です。

  • 貼り付け位置による分類

商品の側面、底面、上面、円筒容器の円周上、底面など、ラベルを貼り付ける位置に応じて様々なタイプのラベラーが存在します。

  • 駆動方式による分類

エア駆動式、電動式、サーボ駆動式の3つの駆動方式があります。空気の圧力で動作するエア駆動式は比較的安価である一方で動作音が大きいというデメリットがあります。モーターで動作する電動式はエア駆動式よりも静かで精密な正業が可能です。サーボモーターで動作するサーボ駆動式は電動式よりさらに高精度な貼付が可能で、厳しい品質管理が求められる場合に適しています。

  • ラベル供給方式による分類

ロール供給タイプ、ファンフォールド供給タイプ、バラ供給タイプがあります。ロール供給タイプが最も一般的で、バラ供給タイプは特殊な形状のラベルを1枚ずつ貼り付ける場合に適しています。 

価格、ランニングコスト

オートラベラーの価格は、機能や性能、導入するモデルによって異なります。一般的に、初期投資は高めですが、長期的なランニングコストは人件費削減効果により抑えられます。また、定期的なメンテナンス費用も考慮する必要があります。

導入メリット

  • 従業員の負担軽減

手作業で行っていたラベル貼付作業を自動化することで、従業員の作業負担を軽減し、作業ミスも減少します。

  • 品質の向上と安定化

オートラベラーを導入することで、ラベルの貼付精度が向上し、製品の品質が安定します。大量生産の場合等に一貫した品質を保つことができます。

  • 後工程の効率化に繋がる

ラベル貼付作業が効率化されることで、後工程の作業もスムーズに進行し、全体的な生産効率が向上します。

気を付けること

  • 定期メンテナンスが必要

オートラベラーの性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。部品の摩耗や汚れをチェックし、適切なタイミングで交換や清掃を行うことで、機械の寿命を延ばすことができます。

  • ラベルの形状や対象物の素材にあったものを選ぶ

ラベルの形状や貼付対象物の素材によっては、適切なオートラベラーを選択することが求められます。事前にテストを行い、最適な機種を選定することが重要です。

活用例

  • 食品製造業での導入例

食品製造業では、パッケージに原材料や賞味期限を記載するラベルの貼付が求められます。オートラベラーを導入したことで、従業員の手作業によるミスが激減し、製品の品質が向上しました。また、ラベル貼付作業が効率化されたことで、出荷までのリードタイムが短縮され、顧客満足度も向上しました。

  • 化粧品業界での活用例

高級化粧品メーカーがオートラベラーを導入し、製品パッケージに高精度なラベルを貼付することが可能になりました。特に、サーボ駆動式を採用することで、微細なデザインのラベルも正確に貼り付けられるようになり、ブランドイメージの向上に貢献しています。

  • 電子機器メーカーでの事例

小型電子機器の製造ラインにオートラベラーを導入したことで、製品ラベルの貼付作業が自動化され、ライン全体の生産効率が向上しました。また、ロール供給タイプを選択することで、ラベルの供給が安定し、ラインの停止が減少しました。

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